出典:工商時報 袁顥庭記者
SEETEL の決算説明会は参加者であふれかえりました。圖/熙特爾提供

SEETEL は 20 日、上場前の決算説明会を開催しました。発表会の後、永豊投顧はレポートを発表し、SEETEL はハードウェアとソフトウェアを高度に統合させる技術を有しており、システムリリースの増加に伴い、粗利率が高い EMS や保守運用委託の数が継続的に増加し、長期的かつ安定した利益をもたらしていると指摘しました。また、高品質な MIT 製品(台湾製製品)は海外市場での受注獲得にも有利であり、事業の見通しは明るいとしています。SEETEL の今年の売上高は 100 億元を超え、税引後 1 株当たり当期純利益は 18 元に達する見込みです。

SEETEL の決算説明会の会場は満席となりました。会場外では、中央大学との産学連携スマートマイクログリッド制御アプリケーション、台湾大学レーシングチームによる次世代動力電池モジュールの開発および組み立てへの協力など、関連製品や産学連携の成果も展示されました。

2024 年の SEETEL の売上高は 4.3 億元、粗利率は 23.5%、税引後当期純損失は 0.13 億元、1 株当たり当期純損失は 0.26 元でした。2025年には、高雄における2件の大規模 E-dReg エネルギー貯蔵施設工事が 1 年以内に竣工する予定です。売上高は竣工の進度とともに次第に計上されるため、事業の成長をサポートすることになります。このほか他、バッテリーモジュールメーカーの辰熙精密は、3GWh モジュールとキャビネット製造能力を有する 2 本のバッテリー生産ラインを保有しており、昨年の第 4 四半期に量産出荷が開始されました。辰熙のバッテリー受注は好調であり、台湾国内に加えて今後は海外展開も予定しており、2025 年の出荷量は 800MWh を超える見込みです。また、バッテリーの出荷量が増えるにつれ、粗利率が高いEMSおよび保守運用業務も同時に伸びていくことでしょう。永豊は、SEETEL の 2025 年の売上高が 100 憶元を突破すると見込み、プロダクトミックスの変化による予想粗利率は 13.4% となり、通年での収益性が高まることから、税引後 1 株当たり当期純利益は 18 元に達すると予測しています。