当社は「SEETELクラウドプラットフォーム」と呼ばれる戦略情報センターを設立し、エネルギーマネジメントシステム(Energy Management System、EMS)- GridLinkを独自に開発しました。ビッグデータ分析とスマート予測技術を融合し、エネルギー消費状況、バッテリーのバランス状態、設備の稼働状況をリアルタイムでモニタリング。予兆保全に関する提案を提供することで、設備の故障リスクを軽減します。

GridLinkシステムは柔軟性とモジュール化設計を備えており、多様な発電源(例:風力、太陽光エネルギー)の変化に対応可能です。これにより、エネルギーシステムの安定性と効高効率な運用を実現します。

現在当社が有する7つの施設による容量は計24.1MWとなり、dRegによる商業運転を行っています。最初の案件が2022年9月に商業運転を開始して以来、秒単位でのサービス品質指標(Second By Second Performance Measure、SBSPM)は平均97%以上を維持しており、台湾電力公司が求める95%を上回っています。これにより、当社の統合商業運転の高い安定性が実証されています。

GridLink技術における8つの重要ポイント
SEETELはエネルギー貯蔵におけるEPCの専門技術を統合し、自社開発したEMS—GridLinkシステムおよびBIMを活用したモジュール技術と組み合わせることで、スマートソリューションの機能を最大限に活かし、エネルギー効率を極限まで高めています。

設備のライフサイクルマネジメント メンテナンスコストの削減

設置からメンテナンス、そして退役まで、 エネルギー設備におけるライフサイクルを追跡します システムが設備の状態と予測に基づくメンテナンスまたは交換の提案を行うため、 設備の耐用年数の延長、運営およびメンテナンスコストの削減の力となります

スケジュールの自動化 エネルギー使用効率の最適化

クラウドプラットフォームを通じ、 エネルギーマネジメントシステムが需要予測とリソース供給に基づき、 エネルギーの使用効率を最適化させるスマートスケジューリングを行います

経済的負荷配分 エネルギーの最適な配分を実現

市場のエネルギー価格および設備の機能をプラットフォームがリアルタイムに分析し、 利潤最大化の原則に基づいて エネルギーの最適な配分を実現することで、コストを削減します

リアルタイムな状況反映 エネルギーの安定供給を保持

プラットフォームがシステムのデータをまとめて収集し、エネルギー消費、供給変動、故障アラームなどを含む エネルギーマネジメントシステムにおける各種変化をリアルタイムでモニタリングして反映させます ビッグデータとAI技術のサポートにより、短時間のうちにシステムの運用を調整することで、エネルギーの安定供給を確保します

情報セキュリティ 外部からの攻撃やデータ漏えいを防ぐ

システムには強固なデータ保護機能と暗号化技術が採用されており、ファイヤーウォールと合わせることで、エネルギーマネジメントシステム内のすべてのデータの安全性を確保し、 外部からの攻撃やデータ漏えいを防ぎます

BIM技術の導入 手動操作による作業時間を短縮

点検・修理において直感的な操作を可能にし、 標準化された操作手順により、人的ミスの発生を防ぎます 点検修理レポートを即時に記録、アップロードすることで、手動操作による作業時間を短縮します

モジュール設計 需要に応じたカスタマイズ / 拡張 / アップグレード

  • 柔軟性-企業はビジネスニーズに基づき、適切な機能モジュールを選択し、 モジュールを随時追加またはアップグレードすることができます
  • 拡張性-モジュール設計によりシステムを容易に拡張し、新技術を統合することができるため、 今後の発展に向けたニーズを満たすことができます
  • カスタマイズ化-業界特有のニーズに応じて異なるモジュールをカスタマイズできるため、システム全体の妥当性を高めることができます

AIモデルのトレーニング バッテリー残量を正確に推定

クラウドプラットフォームのデータを収集し、これらのデータにてAIモデルのトレーニングを行います 満充電・完全放電による残量校正を必要とせずに、エネルギー貯蔵システムにおけるバッテリー残量を正確に推定することができます また、過電流などの動作記録を取り入れ、 これらのパラメータを活用することで、システムの寿命を評価することができます